一を知りて二を知らず
読み方
いちを しりて にを しらず意味
物事の一部分だけを知って、全体やその先にある事情を理解していないこと。少し知っただけで分かったつもりになっている、知識や理解が浅い状態を戒める言葉。由来
中国の古典に見える「其の一を知りて其の二を知らず」「知其一、不知其二」型の表現に由来する故事成語系のことわざ。近い発想は『詩経』小雅・小旻の「人知其一、莫知其他」(紀元前11〜6世紀ごろ成立)にも見られる。日本でいつ定着したかは不詳だが、漢文訓読調の「知りて」を保った形で用いられてきた。備考
「知りて」は文語的で硬い表現。日常では「一を知って二を知らず」とも言う。相手の理解不足を指摘する語なので、直接使うとやや批判的に響く。例文
- 彼は契約書の一条だけを読んで判断したが、一を知りて二を知らずで、重要な例外規定を見落としていた。
- ネットの記事を一つ読んだだけで専門家のように語るのは、一を知りて二を知らずというものだ。
- 新制度の利点だけを見て費用や運用面を考えないのでは、一を知りて二を知らずだ。
- 歴史上の出来事を年号だけで覚えて背景を知らなければ、一を知りて二を知らずになってしまう。
- 彼女は商品の機能には詳しいが、顧客の使い方を知らないので、一を知りて二を知らずの説明になっていた。
類義語
- 一知半解
- 半知半解
- 半可通
- 聞きかじり
- 木を見て森を見ず
- 井の中の蛙大海を知らず
対義語
- 一を聞いて十を知る
- 聞一知十
- 一を聞いて十を悟る