カエサルの物はカエサルに
読み方
かえさる の もの は かえさる に意味
所有や権限の属するものは、本来の持ち主・管轄者に返し、それぞれの領分を尊重せよという意味。特に、国家・政治など世俗の義務と、信仰・良心など宗教的な義務を区別して考えるべきだ、という文脈で用いられる。由来
新約聖書のイエスの言葉に由来する。ローマ皇帝への税の是非を問われた際、銀貨の肖像がカエサルのものだとして「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい」と答えたという逸話(「マタイによる福音書」22章21節など)から。出来事は西暦30年ごろの伝承、福音書の成立は1世紀後半ごろとされる。備考
聖書由来の成句で、日常会話ではやや硬い。多くは後半の「神のものは神に」を伴う。カエサルはローマ皇帝、転じて国家権力を指す。例文
- 宗教団体であっても税務上の義務は果たすべきだ、まさにカエサルの物はカエサルにだ。
- 会社の経費で買った備品を私物化してはいけない。カエサルの物はカエサルに、職場に戻そう。
- 政治の判断と個人の信仰は分けて考えるべきだという意味で、先生はカエサルの物はカエサルにという言葉を引用した。
- 寄付金と会費を混ぜて扱うと不信を招く。カエサルの物はカエサルにで、会計を明確に分けよう。
- 彼は友人から預かった資料を返しながら、『カエサルの物はカエサルに、だね』と冗談めかして言った。
類義語
- カエサルのものはカエサルに、神のものは神に
- あるべきものをあるべき所へ
- 本来の持ち主に返す