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やはり野に置け蓮華草

読み方

やはり の に おけ れんげそう

意味

人や物には、それぞれ本来ふさわしい場所や環境があり、そこにあってこそ価値や美しさが生きるという意味。野に咲く蓮華草は、摘んで手元に置くよりも、野に咲いたまま眺めるほうが美しい、というたとえからいう。

由来

江戸時代中期の俳人・滝瓢水(たきひょうすい)の句「手に取るなやはり野に置け蓮華草」に由来する。成立年は不詳だが、瓢水の活動期である18世紀前半〜中頃(享保〜宝暦期ごろ)の句とされる。野に咲くレンゲは摘まず野に置くのがよいという発想から慣用化した。友人の遊女身請けを諫めた句という逸話も伝わる。

備考

元の逸話には遊女の身請けが関わるため、人に使うと「役割に縛る」響きが出る場合がある。現代では物や環境への比喩として使うのが無難。

例文

  • 旅先で見た蓮華草を摘もうとしたら、祖母に「やはり野に置け蓮華草だよ」と止められた。
  • あの古民家は都会の展示施設に移すより、山里に残してこそ趣がある。まさに、やはり野に置け蓮華草だ。
  • 彼は本社の会議室より、職人たちのいる工房でこそ力を発揮する。やはり野に置け蓮華草というものだ。
  • 人気があるからと研究者を管理職にするより、研究現場に置いたほうがよい。やはり野に置け蓮華草だ。
  • 写真で見るだけで十分だと思い、花は摘まずに帰った。やはり野に置け蓮華草で、咲いている場所のままが一番美しい。

類義語

  • 蓮華草は野に置け
  • 手に取るなやはり野に置け蓮華草
  • 適材適所
  • 所を得る
  • 分相応

対義語

  • 掃き溜めに鶴
  • 泥中の蓮
  • 場違いでも光る

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