すまじきものは宮仕え
読み方
すまじき ものは みやづかえ意味
人に仕えたり組織に属して働いたりすることは、上の意向に従わねばならず、気苦労や不自由が多いので、できればするものではないという意味。宮中勤めに限らず、現代では会社勤め・役所勤めなど雇われる立場のつらさをいう。由来
「宮仕え」はもとは天皇・皇族・貴人のそばに仕えること。平安時代(10世紀頃)から用例がある語で、礼法や身分秩序に縛られる宮中勤めの苦労から生まれた表現とされる。「すまじき」は古語で「すべきでない」の意。ことわざとしての成立時期は確定不明だが、中世末〜近世、特に江戸時代に広く流布した。備考
古語「すまじき」を含むため硬く古風な言い回し。自嘲・冗談として使うことが多いが、職場批判に聞こえる場合があるため場面に注意。例文
- せっかくの休みに急な出勤を命じられ、すまじきものは宮仕えだとため息をついた。
- 上司の顔色をうかがって企画を何度も直すたび、すまじきものは宮仕えという言葉を思い出す。
- 役所勤めは安定しているが、異動も多く自由がきかないので、すまじきものは宮仕えだと父は言う。
- クライアントの都合で深夜まで対応することになり、同僚と『すまじきものは宮仕えだね』と苦笑した。
- 自分の店を持ってから、会社員時代の不自由さを振り返り、すまじきものは宮仕えだったと実感した。
類義語
- 雇われの身はつらい
- 人に使われる身はつらい
- 鶏口となるも牛後となるな
対義語
- 寄らば大樹の陰
- 長い物には巻かれろ
- 大樹の陰に宿る