鼠捕る猫は爪を隠す
読み方
ねずみ とる ねこ は つめ を かくす意味
本当に能力や実力のある人は、むやみにそれをひけらかさず、必要な時まで静かにしているものだという意味。実力者ほど謙虚で、軽々しく自慢しないことのたとえ。由来
猫は普段、爪を引っ込めて隠しているが、獲物を捕る時には鋭い爪を使うという習性に由来する。成立時期は不詳だが、江戸初期の『日葡辞書』(1603〜1604年)に類句が見え、古くから用いられていたことが分かる。備考
現在は同義の「能ある鷹は爪を隠す」の方が一般的。やや古風な表現で、実力を誇示しない謙虚さをほめる文脈で使う。例文
- 彼は大会で優勝経験があるのに少しも自慢しない。まさに鼠捕る猫は爪を隠すだ。
- 普段は目立たない佐藤さんが、緊急時に見事な判断をした。鼠捕る猫は爪を隠すとはこのことだ。
- 新入社員だと思って侮っていたら、彼女は難しい交渉を一人でまとめた。鼠捕る猫は爪を隠すものだね。
- あの職人は腕前を語らないが、作品を見れば一流だと分かる。鼠捕る猫は爪を隠すというやつだ。
- 彼は英語が得意だと一言も言わなかったが、海外の顧客対応で力を発揮した。鼠捕る猫は爪を隠すだね。
類義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 大賢は愚なるが如し
- 実るほど頭を垂れる稲穂かな
- 深い川は静かに流れる
対義語
- 空樽は音が高い
- 浅瀬に仇波
- 弱い犬ほどよく吠える