鼠が塩を引く
読み方
ねずみ が しお を ひく意味
ごく少量ずつなので目立たなくても、何度も続くと大きな量や損失になること。特に、少しずつ物が減ったり、金や資源が失われたりする場合に用いる。反対に、少しずつ積み重なって成果になる意味で使われることもある。由来
鼠が塩を少しずつ巣へ運び去ると、一度の量はわずかでも、いつの間にか大量の塩がなくなるという観察に基づくたとえ。成立年代は不詳だが、近世以降の生活感覚から生まれ、江戸時代には類似の言い回しが広まっていたと考えられる。備考
「塩を引く」は鼠が塩を引きずって持ち去る意。損失が少しずつ増える文脈で使うことが多いが、蓄積のたとえとしても使える。やや古風な表現。例文
- 毎日数百円の無駄遣いでも、鼠が塩を引くように、月末にはかなりの出費になる。
- 備品の持ち帰りを軽く見ていると、鼠が塩を引くで会社全体では大きな損失になる。
- 水道のわずかな漏れも放置すれば、鼠が塩を引くように料金へ響いてくる。
- 彼は昼休みに少しずつ資格の勉強を続け、鼠が塩を引くように知識を増やしていった。
- 一つ一つは小さなミスでも、鼠が塩を引くように積み重なれば信用を失う。
類義語
- 塵も積もれば山となる
- 雨垂れ石を穿つ
- 蟻の穴から堤も崩れる
- 小さな漏れが大きな損失を招く
対義語
- 焼け石に水
- 九牛の一毛
- 大海の一滴