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麻の中の蓬

読み方

あさ の なか の よもぎ

意味

曲がりやすい蓬でも、まっすぐ伸びる麻の中で育てば自然にまっすぐになることから、人は付き合う相手や置かれた環境がよければ、自然に感化されて正しく成長するという意味。特に、よい友人・よい師・よい環境の大切さを説くことわざ。

由来

中国戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想書『荀子』勧学篇にある「蓬生麻中、不扶而直(蓬、麻中に生ずれば、扶けずして直し)」に由来する。曲がりやすい蓬も、まっすぐな麻の中では支えなくても直く育つというたとえで、日本には漢籍の受容を通じて伝わった。日本での定着時期の厳密な初出は不明。

備考

よい環境が人をよくするという肯定的な文脈で使う。悪い環境への感化を表す場合は「朱に交われば赤くなる」などの方が広く使われる。

例文

  • 荒れていた生徒がよい友人に囲まれて勉強するようになったのは、まさに麻の中の蓬だ。
  • 新人の彼は優秀な先輩たちの中で働くうちに、自然と仕事の姿勢が身についた。麻の中の蓬というものだ。
  • 子どもをどんな環境に置くかは大切だ。麻の中の蓬で、周囲の影響は思った以上に大きい。
  • あのチームに入ってから彼女の礼儀や考え方が変わった。麻の中の蓬とはよく言ったものだ。
  • 自分を成長させたいなら、尊敬できる人たちの近くにいることだ。麻の中の蓬で、人は環境に育てられる。

類義語

  • 朱に交われば赤くなる
  • 蓬も麻中に生ずれば扶けずして直し
  • 善悪は友による
  • 水は方円の器に随う
  • 感化を受ける

対義語

  • 三つ子の魂百まで
  • 雀百まで踊り忘れず
  • 生まれつきは直らぬ

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