麦と姑は踏むがよい
読み方
むぎ と しゅうとめ は ふむ が よい意味
麦は冬に芽を踏む「麦踏み」をすると根張りがよくなり丈夫に育つ。同じように、姑には嫁が遠慮しすぎず、時には強く出て押さえるくらいが家庭内の関係がうまくいく、という意味。嫁姑関係を背景にした古い言い方。由来
麦作で行われる農作業「麦踏み」に由来する。麦踏みは、冬から早春に麦の若芽を踏んで根の張りを促し、霜柱による浮き上がりを防ぐ作業で、日本では古くから農村で行われてきた。そこに、家制度のもとでしばしば対立した嫁と姑の関係を重ねた俗諺で、正確な初出年は不詳。江戸時代から明治期にかけての農村社会で広まった言い回しと考えられる。備考
姑を「踏む」と表現するため、現代では差別的・攻撃的に響きやすい。実際の助言としてより、昔の嫁姑関係や農村文化を示す言葉として扱うのが無難。例文
- 祖母は昔の嫁姑の話をしながら、「麦と姑は踏むがよいなんて言葉もあったのよ」と教えてくれた。
- 姑の過干渉に悩む友人に、叔母は「麦と姑は踏むがよい」と言ったが、今の感覚では少し乱暴に聞こえた。
- 民俗学の授業で、麦踏みの習慣から生まれたことわざとして「麦と姑は踏むがよい」を学んだ。
- 彼女は同居を始めるにあたり、何でも言いなりにならないほうがよいという意味で「麦と姑は踏むがよい」を思い出した。
- 「麦と姑は踏むがよい」は、麦作の知恵と昔の家族観が結びついたことわざとして紹介されることがある。
類義語
- 艱難汝を玉にす
- 若い時の苦労は買ってでもせよ
- 可愛い子には旅をさせよ
- 踏まれた麦は強くなる