麒麟も老いては駑馬に劣る
読み方
きりん も おいて は どば に おとる意味
どれほど才能や能力に優れた人でも、年を取って衰えれば、平凡な人や劣った人にも及ばなくなるということ。老いによる体力・気力・判断力などの低下は避けがたい、という意味で使う。由来
中国古典に由来する成句で、『戦国策』などに見える「麒麟之衰也、駑馬先之(衰えた麒麟は駑馬にも先を越される)」という趣旨の句から来たとされる。『戦国策』は前漢の劉向が紀元前1世紀ごろに編纂した書物。日本では漢籍の教養を通じて広まり、江戸期以降のことわざ資料にも見られる。備考
「麒麟」はここでは霊獣というより、すぐれた馬・非凡な人物のたとえ。高齢者を直接評すると失礼になりやすいので、使用には配慮が必要。例文
- かつて名投手だった彼も、今では若手の速球についていけない。麒麟も老いては駑馬に劣るとはこのことだ。
- 名経営者として知られた会長だが、最近は判断が遅れがちで、麒麟も老いては駑馬に劣ると感じる場面が増えた。
- どんな天才でも年齢による衰えは避けられない。麒麟も老いては駑馬に劣るのだから、後進を育てることが大切だ。
- 昔は誰よりも仕事が早かった祖父も、今は簡単な作業に時間がかかる。麒麟も老いては駑馬に劣るというが、少し寂しい。
- ベテラン選手を尊敬しているが、今季の成績を見ると、麒麟も老いては駑馬に劣るという言葉を思い出す。
類義語
- 昔取った杵柄も老いには勝てぬ
- 老いては子に従え
- 年には勝てぬ
- 寄る年波には勝てぬ
対義語
- 老いてますます盛ん
- 老当益壮
- 亀の甲より年の功