鶏寒うして木に登り鴨寒うして水に入る
読み方
にわとり さむうして きに のぼり かも さむうして みずに はいる意味
同じ寒さに遭っても、鶏は木に登り、鴨は水に入るように、生き物や人にはそれぞれの性質・好み・適性があり、同じ状況でも取る行動や合う環境は異なるということ。人を一律に扱ったり、自分の基準だけで判断したりしてはいけないという戒めにも使う。由来
鶏が寒い時に地面を避けて木に止まり、鴨が寒い時でも水に入るという動物の習性を対比したたとえ。成立時期や初出は未詳。中国の俗諺「鶏寒上樹、鴨寒下水」と同趣で、日本では近世以降のことわざ資料に見られる形とされる。備考
「寒うして」は古風な言い方で、日常会話では硬く聞こえる。人の適性や好みの違いを述べる場面で使うが、相手を決めつける言い方にならないよう注意。例文
- 新人研修で全員に同じやり方を押しつけても伸び方は違う。鶏寒うして木に登り鴨寒うして水に入る、というものだ。
- 兄は静かな図書館で集中し、妹は少し音のあるカフェの方が勉強できる。まさに鶏寒うして木に登り鴨寒うして水に入るだ。
- 営業向きの人もいれば研究向きの人もいる。鶏寒うして木に登り鴨寒うして水に入るのだから、配置は適性を見て決めたい。
- 都会で元気になる人も、田舎でこそ力を発揮する人もいる。鶏寒うして木に登り鴨寒うして水に入ると言うだろう。
- 同じ寒波でも、家にこもる人がいれば雪山へ出かける人もいる。鶏寒うして木に登り鴨寒うして水に入るとはよく言ったものだ。
類義語
- 蓼食う虫も好き好き
- 人それぞれ
- 所変われば品変わる
- 適材適所
- 餅は餅屋
対義語
- 十把一絡げ
- 同じ穴の狢