鰯七度洗えば鯛の味
読み方
いわし ななど あらえば たい の あじ意味
値段が安く軽く見られがちな鰯でも、何度も丁寧に洗って臭みを取れば高級魚の鯛のようにおいしくなる、という意味。転じて、平凡なものや劣って見えるものでも、手間や工夫をかければ立派なものになることのたとえ。由来
鰯は庶民的で傷みやすく、独特の臭みが出やすい魚である一方、鯛は古くから祝いの席にも用いられる高級魚とされた。鰯を何度も水洗いして下ごしらえすれば味がよくなるという料理上の経験を、物事や人の価値を高める比喩にしたもの。成立時期や初出年は未詳だが、魚食文化と市場感覚が発達した江戸時代以降に広まったと考えられる。備考
一般には「鰯も七度洗えば鯛の味」と助詞「も」を入れる形もよく用いられる。人に使う場合は、相手を低く見た響きにならないよう注意。例文
- この古い家具も、職人が丁寧に直せば「鰯七度洗えば鯛の味」で見違えるはずだ。
- 新人だからといって侮れないよ。育て方次第で、鰯七度洗えば鯛の味になる。
- 安い食材でも下処理と味つけを工夫すれば、まさに鰯七度洗えば鯛の味だ。
- 地味な企画だったが、何度も練り直した結果、鰯七度洗えば鯛の味というように立派な提案になった。
- 彼女の文章は最初は粗かったが、推敲を重ねて鰯七度洗えば鯛の味と言える出来栄えになった。
類義語
- 磨けば光る
- 玉磨かざれば光なし
- 手をかければ物になる
- 馬子にも衣装
対義語
- 瓜の蔓に茄子はならぬ
- 蛙の子は蛙
- 生まれつきは直らぬ