魚の釜中に遊ぶ
読み方
うお の ふちゅう に あそぶ意味
魚が釜の中で泳いでいて、やがて煮られる運命に気づかないように、目前に迫った危険や滅亡を知らず、のんきにしていること。危機が差し迫っているのに自覚がない人や集団をたとえていう。由来
中国の史書『後漢書』張綱伝に見える「若魚遊釜中、喘息須臾間耳」に基づく表現。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀前半、432年ごろまでに編纂したとされる。日本へは漢文訓読を通じて広まり、ことわざとして定着したが、日本での成立時期は不詳。備考
文語的でやや硬い表現。日常会話では「釜中の魚」のほうが見かけやすい。「釜中」は「ふちゅう」と読む。相手を強く批判する響きがあるため注意。例文
- 敵に包囲されているとも知らず宴会を続けるとは、まさに魚の釜中に遊ぶだ。
- 資金繰りが限界なのに新店舗を次々出す経営陣は、魚の釜中に遊ぶようなものだ。
- 大雨警報が出ているのに川辺でキャンプを続けるのは、魚の釜中に遊ぶに等しい。
- セキュリティ警告を無視して古いシステムを使い続ける会社は、魚の釜中に遊ぶ危うさがある。
- 彼は周囲の反感が高まっていることに気づかず冗談を言っているが、魚の釜中に遊ぶとはこのことだ。
類義語
- 釜中の魚
- 俎上の魚
- 燕雀処堂
- 飛んで火に入る夏の虫
- 累卵の危うき
対義語
- 備えあれば憂いなし
- 転ばぬ先の杖
- 君子危うきに近寄らず
- 危ない橋を渡らない