鬼も角折る
読み方
おに も つの おる意味
どんなに強く恐ろしい者、気性の荒い者でも、年を取ったり困難に遭ったりすれば勢いを失い、おとなしくなること。また、手に負えない相手でも、いつかは気勢をそがれるものだというたとえ。由来
鬼の強さや恐ろしさを象徴する「角」が折れる、という比喩に由来する。特定の故事に基づくものではなく、成立年は不詳。江戸時代の俚諺・ことわざ集に見える古い言い回しとされ、少なくとも近世には広まっていたと考えられる。備考
やや古風で、日常会話では頻出しない。人を直接けなすより、強者の衰えや荒々しい人が穏やかになる変化を述べる文脈で使うと自然。例文
- 若いころは部下を怒鳴りつけてばかりだった社長も、病後はすっかり穏やかになった。まさに鬼も角折るだ。
- あの強気一辺倒の交渉相手が譲歩してきたのだから、鬼も角折るというものだ。
- 祖父は昔、村一番の頑固者だったらしいが、今では孫に甘い好々爺で、鬼も角折るとはこのことだ。
- 連戦連勝だったチームも主力の故障で勢いを失った。鬼も角折るで、無敵のままではいられない。
- 彼女はどんな批判にも動じなかったが、大きな失敗を経験してから人の意見を聞くようになった。鬼も角折るものだ。
類義語
- 鬼の角も折れる
- 虎も老いては猫に劣る
- 麒麟も老いては駑馬に劣る
- 盛者必衰
対義語
- 三つ子の魂百まで
- 雀百まで踊り忘れず
- 老いてますます盛ん