高嶺の花
読み方:たかね の はな
意味
高い山の頂に咲く花は遠くから眺めるだけで簡単には手に取れないことから、容姿・能力・地位などが優れていて憧れるものの、自分には縁がない、あるいは手に入れられそうにない人や物事をいう。特に恋愛の対象となる人について用いられることが多い。
由来
「高嶺」は高い山の峰・山頂を意味する。高い山に咲く花は美しく見えても近づいて摘むことが難しいという自然の情景を、人や物を手に入れにくいことのたとえにした日本語表現である。和歌などにも高嶺や花の語は古くから見られるが、「高嶺の花」が現在の比喩的意味で定着した正確な時期や単一の典拠は明らかでない。
備考
伝統的には恋愛対象の女性を指す用例が多いが、現在は男性・職業・商品・目標などにも広く用いる。「優れている」だけでなく、「自分には手が届きにくい」という距離感が要点。
別表記
- 高根の花
- 高嶺の華
補足
- 「高値の花」と書くのは誤り。標準的な表記は、山の峰を表す「高嶺の花」である。
- 単に美しい人・高価な物という意味ではない。自分には近づきにくい、入手しにくいという含みがある。
- 女性にしか使えない表現だと考えるのは誤り。現代では人の性別を問わず、物・仕事・目標などにも使う。
例文
- 彼女は誰にでも親切だが、私にとっては高嶺の花で、気軽に誘える相手ではない。
- 都心の新築マンションは価格が上がり、若い世代には高嶺の花になっている。
- その有名研究室への進学は、今の成績の私にはまだ高嶺の花だ。
分類
類義語
- 雲の上の存在
- 手の届かない存在
- 憧れの的
対義語
- 手の届く存在
- 身近な存在