香餌の下必ず死魚あり
読み方
こうじ の もと かならず しぎょ あり意味
よい香りの餌の下には、それにつられて死ぬ魚が必ずいるということ。転じて、目先の利益や甘い誘いに心を奪われると、危険に気づかず身を滅ぼすことがあるという戒め。利益で人を誘えば、命を懸けてでも動く者が出る、という意味でも用いられる。由来
中国古代の兵書『三略』に見える「香餌之下、必有死魚」に由来するとされる。『三略』は前漢末から後漢初期ごろ(紀元前1世紀〜紀元1世紀ごろ)に成立したと考えられるが、正確な成立年は不明。日本では漢籍の教養を通じて訓読形で広まった。備考
やや硬い漢文訓読調の表現で、日常会話より文章・訓話・歴史や戦略の文脈で使われやすい。単に「誘惑は危険」と戒める場合にも用いる。例文
- 高配当をうたう投資話に飛びつくのは危険だ。香餌の下必ず死魚ありというだろう。
- 無料プレゼントに見えても、個人情報を集める仕組みかもしれない。香餌の下必ず死魚ありだ。
- 彼は高額な報酬につられて怪しい仕事を引き受け、結局逮捕された。まさに香餌の下必ず死魚ありである。
- 条件が良すぎる転職の誘いには注意したほうがいい。香餌の下必ず死魚ありという言葉を思い出した。
- 敵がわざと退却して物資を残したのは罠かもしれない。香餌の下必ず死魚あり、軽率に追うべきではない。
類義語
- 甘い話には裏がある
- 飛んで火に入る夏の虫
- 目先の欲に目がくらむ
- 餌に釣られる
- 利に誘われて身を滅ぼす
対義語
- 君子危うきに近寄らず
- 危ない橋を渡らぬ
- 石橋を叩いて渡る