餓鬼の断食
読み方
がき の だんじき意味
本当は食べ物がなくて食べられないのに、自分から断食しているように言うこと。転じて、やむを得ずそうしているだけなのに、あたかも自分の意志や主義でしているように見せかける、負け惜しみややせ我慢のたとえ。由来
仏教で、常に飢えや渇きに苦しむ存在とされる「餓鬼」が「断食」をする、という皮肉な取り合わせから生まれたことば。食べられない状態を自発的な断食に見せかける意を表す。具体的な初出年は不明だが、近世以降のことわざ・俗語として用いられてきたと考えられる。備考
やや古風で辛辣な表現。相手に直接言うと侮蔑的に響きやすい。「餓鬼」は仏教語だが、現代では子どもへの乱暴な呼び方にもなるため注意。例文
- 給料日前で外食できないのに「健康のために昼を抜く」と言うなんて、まるで餓鬼の断食だ。
- 本当はチケットが取れなかっただけなのに「今回は行く気がなかった」と言うのは、餓鬼の断食に聞こえる。
- 予算が足りず新しい設備を買えないのに、社長は「古い道具を大切にする方針だ」と説明した。少し餓鬼の断食めいている。
- 彼は車を売った理由を「環境のため」と言っているが、実際は維持費が払えなかったらしく、餓鬼の断食だと陰で言われた。
- 欲しかった限定品が買えなかった彼女は「流行に踊らされない主義だから」と笑ったが、友人には餓鬼の断食だと見抜かれていた。
類義語
- 負け惜しみ
- やせ我慢
- 武士は食わねど高楊枝
- 空腹を断食と言う
対義語
- 背に腹は代えられぬ
- 名を捨てて実を取る