預かり物は半分の主
読み方
あずかりもの は はんぶん の ぬし意味
他人から物を預かった人は、正式な所有者ではなくても、その物を手元に置いて管理しているため、半分は持ち主のような強い立場になるということ。物を預ける相手は慎重に選ぶべきだ、また占有している者は有利だ、という意味で使われる。由来
成立時期・初出は不詳。近世以降の庶民生活の中で、物を預けると返却や管理をめぐって預かった側の発言力が強くなりやすいという経験から生まれた言い回しと考えられる。近代のことわざ辞典にも収録されている。備考
法律上の所有権を述べる言葉ではなく、占有・管理している者の実際上の強さを戒めていう。現代ではやや古風で、契約や貸し借りの注意として使われる。例文
- 大事な古文書を知人に預けたまま何年もたち、預かり物は半分の主だと痛感した。
- 倉庫に商品を預けるなら契約書をきちんと作ろう。預かり物は半分の主というからね。
- 彼は預かった車を自分の物のように扱っている。まさに預かり物は半分の主だ。
- 祖母は、宝石を人に預けるな、預かり物は半分の主だよとよく言っていた。
- 友人だからといって高価な機材を長期間預けるのは危ない。預かり物は半分の主ということもある。
類義語
- 占有は法の九分
- 持つ者は強い
- 預かった物は我が物同然
対義語
- 預かり物は預かり物
- 他人の物は他人の物