面々の楊貴妃
読み方
めんめん の ようきひ意味
人はそれぞれ、自分の妻・恋人・ひいきの相手などを、古代中国随一の美女とされた楊貴妃のように美しい、すばらしいと思うものだという意味。美醜や価値判断は、愛情や好みによって大きく左右されることをいう。由来
「面々」は「各人それぞれ」の意。「楊貴妃」は唐の玄宗皇帝に寵愛された美女、楊玉環(719〜756)を指す。絶世の美女の代名詞である楊貴妃を引き合いに出し、各人にとっての“いちばんの美女”はそれぞれ違う、というたとえになった。成立年代は不詳だが、近世以降のことわざ・いろはかるた系の語彙として広まったとされる。備考
やや古風で、日常会話では「惚れた欲目」「好みは人それぞれ」のほうが一般的。女性の容貌を評する文脈では失礼に響くことがある。例文
- 彼は恋人の写真を見せて「世界一きれいだろう」と言うが、まさに面々の楊貴妃だ。
- 親にとっては、どの子も特別にかわいく見える。面々の楊貴妃というものだ。
- 友人たちが自分の推しの魅力を熱く語り合っていて、面々の楊貴妃だなと思った。
- 美人コンテストの結果に納得できない人もいるだろうが、面々の楊貴妃で好みは人それぞれだ。
- 彼の店の看板娘を彼だけが絶世の美女だと言い張るので、周囲は面々の楊貴妃だと笑った。
類義語
- 痘痕も靨
- 惚れた欲目
- 蓼食う虫も好き好き
- 人の好みは十人十色
- 面面の楊貴妃
対義語
- 蓼食う虫も好き好きの反対を表す定まったことわざは特になし