雨降り花咲く
読み方:あめ ふり はな さく
意味
雨が降って草木が潤い、やがて花が咲くように、つらい苦労や困難の後には、よい結果や喜ばしいことが訪れるというたとえ。逆境を乗り越えれば事態が好転することを励ます際に用いる。
由来
作者・初出、および正確な成立年は未詳である。雨が草木を潤し、その後に花を咲かせるという自然の観察を、人の苦難の後に訪れる好転になぞらえた民間の言い回しと考えられる。江戸時代に成立したとされる尾張いろはかるたの「あ」の札として伝わっており、少なくとも近世には定着していたことがうかがえる。
備考
尾張いろはかるたの「あ」の札として知られる。現代の日常会話での使用頻度は高くない。「雨降って地固まる」と似るが、後者は争いや混乱の後に基盤・関係が強まる意を中心とする。
誤用・混同注意
- 「雨降って地固まる」と同じく「けんかの後は関係が強固になる」という意味だけで解釈するのは不正確。本来は広く、苦難の後に好転や喜びが訪れることをいう。
例文
- 何度も試作に失敗したが、新製品が好評を得た。まさに雨降り花咲くだ。
- 今は苦しい時期でも、雨降り花咲くというように、努力を続ければ状況は変わるかもしれない。
- けがで大会に出られなかった経験があったからこそ、今回の優勝は雨降り花咲く思いだ。