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雨に濡れて露を厭わず

読み方

あめ に ぬれて つゆ を いとわず

意味

大雨に濡れてしまった者は、露に濡れる程度のことは気にしないという意味。大きな災難や苦労を経験したあとでは、それより小さな不便・損害・困難を問題にしなくなることをたとえる。

由来

雨にびしょ濡れになった人にとっては、草木に置くわずかな露など避けるほどのものではない、という日常的な自然観察に基づくたとえ。成立年代や初出は不詳だが、近世以降のことわざ資料に見られる類句「雨に濡れて露を恐れず」と同系統と考えられる。

備考

やや古風で文学的な表現。日常会話では類義形の「雨に濡れて露を恐れず」の方が説明しやすい場合もある。苦労を美化しすぎない文脈で使うとよい。

例文

  • 会社の大きな倒産危機を乗り越えた彼にとって、少しの赤字など雨に濡れて露を厭わずだ。
  • 長年の介護を経験した母は、多少の家事の負担には雨に濡れて露を厭わずという顔をしている。
  • 一度海外で大失敗をしてから、プレゼンの小さなミスは雨に濡れて露を厭わずと思えるようになった。
  • 大けがから復帰した選手は、軽い筋肉痛くらい雨に濡れて露を厭わずと練習を続けた。
  • 震災後の苦労を思えば、停電が一晩続くくらいは雨に濡れて露を厭わずだと祖父は言った。

類義語

  • 雨に濡れて露を恐れず
  • 雨に濡れて露恐ろしからず
  • 大難に遭えば小難を恐れず

対義語

  • 濡れぬ先こそ露をも厭え
  • 転ばぬ先の杖

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