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阿漕が浦に引く網

読み方

あこぎがうら に ひく あみ

意味

人目を忍んで行う悪事や秘密の行いも、何度も繰り返していれば、ついには人に知られてしまうというたとえ。特に、禁じられたことや後ろめたいことを重ねる危うさを戒める表現。

由来

「阿漕が浦」は現在の三重県津市付近の海岸で、伊勢神宮に関わる禁漁地だったとされる。そこへ密かに網を引いた者が、繰り返すうちに露見したという伝説に基づく。『古今和歌集』(延喜5年ごろ、905年ごろ成立)の恋歌「逢ふことを阿漕の島に引く網の度重ならば人も知りなむ」とも結びつき、中世以降にことわざとして広まった。

備考

現在は単独で用いるより、「度重なれば人に知られる」を補って意味を取ることが多い。「阿漕」は後に「強欲・あくどい」の意にも発展した。

例文

  • 最初は小さなごまかしでも、阿漕が浦に引く網で、何度も続ければ必ず誰かに気づかれる。
  • 経費の不正申請を繰り返していた彼は、まさに阿漕が浦に引く網のたとえどおり、監査で発覚した。
  • 内緒のアルバイトだから平気だと思っていても、阿漕が浦に引く網、出入りを何度も見られれば噂になる。
  • 先生は、カンニングは一度見逃されても阿漕が浦に引く網だと、生徒たちに強く注意した。
  • 秘密の交際を隠していた二人だったが、同じ場所で会い続けたため、阿漕が浦に引く網で周囲に知られてしまった。

類義語

  • 悪事千里を走る
  • 天網恢恢疎にして漏らさず
  • 壁に耳あり障子に目あり
  • 隠すより現る
  • 阿漕が浦に引く網も度重なれば人に知られる

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