阿房の鳥も一飛び
読み方
あほう の とり も ひととび意味
どんなに愚かで役に立たないように見える者でも、時には一つくらいはうまくやったり、取り柄を示したりすることがある、というたとえ。相手を見下す響きが強く、褒め言葉としては使いにくい。由来
成立年代・初出は未詳。近世以降に広まった俗諺とみられる。「阿房鳥(あほうどり)」は人を恐れず捕らえられやすい海鳥として「愚かな鳥」と連想され、そのような鳥でも一度は飛ぶ、という発想から、愚者にも一得があることをたとえたもの。備考
「阿房」は強い侮蔑語。古風で使用頻度も低く、現代会話では相手を傷つけやすい。皮肉・冗談・解説文での使用が中心。例文
- 普段は失敗ばかりの彼が難問を解いたので、先生は「阿房の鳥も一飛びだな」と冗談めかして言った。
- あの新人の提案が採用されたのは意外だったが、まさに阿房の鳥も一飛びということだ。
- 彼を甘く見ていたが、今回の交渉では見事に成果を出した。阿房の鳥も一飛びとはこのことだ。
- ただし、人前で「阿房の鳥も一飛び」などと言えば侮辱に聞こえるので、使う場面には注意したい。
- 失敗続きのチームが一度勝っただけで油断してはいけない。阿房の鳥も一飛びで、実力が定着したわけではない。
類義語
- 愚者にも一得
- 馬鹿も一芸
- 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
- 犬も歩けば棒に当たる
対義語
- 阿呆に付ける薬なし
- 馬鹿は死ななきゃ治らない
- 箸にも棒にも掛からぬ
- 無芸大食