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阿弥陀に脇無し

読み方:あみだ に わき なし

意味

阿弥陀仏だけを唯一のよりどころとして信じ、ほかの神仏や信仰に心を向けないこと。浄土教における一心の帰依をいう。転じて、一つの対象に専念し、脇目を振らない態度を表すこともある。

由来

阿弥陀仏への専修念仏、すなわち阿弥陀仏をひたすら信じるという浄土教、特に浄土真宗系の信仰を背景とする言い回しである。「脇」は脇目・ほかのものの意で、阿弥陀以外の神仏を頼みにしないことを表す。正確な初出・成立年は不明だが、中世から近世にかけて定着し、江戸時代には上方いろはかるたの「あ」の札として採られた。

備考

浄土教・浄土真宗系の専修念仏を背景とする、宗教色の強い表現。現代の日常会話では多用されず、比喩的に「一つのことへ専念する」意味でも用いられる。上方いろはかるたの「あ」の札。

別表記

  • 阿弥陀に脇なし

誤用・混同注意

  • 「阿弥陀如来には脇侍がいない」という仏像の説明だと解するのは誤り。阿弥陀三尊像では観音菩薩・勢至菩薩を脇侍とする例も多く、ここでの「脇」は脇目や阿弥陀以外の信仰対象をいう。
  • 単に「一つの仕事だけをすれば成功する」という意味ではない。本来は阿弥陀仏だけを信じるという宗教的な意味である。

例文

  • 祖父は阿弥陀に脇無しの信心で、毎朝欠かさず念仏を唱えていた。
  • 彼女は研究に関しては阿弥陀に脇無しで、流行や周囲の評判に左右されない。
  • 一つの方針に決めた以上、阿弥陀に脇無しの心構えで最後までやり抜こう。

分類

類義語

このことわざに使われている漢字