阿呆の三杯汁
読み方
あほう の さんばいじる意味
食事のとき、汁を何杯もおかわりする人をあざけっていうことば。特に、三杯も汁を飲むのは、食べ方をわきまえず卑しい・愚かだという意味で、欲ばりや節度のなさを戒める表現。由来
成立時期・初出は不明。米飯を中心とする日本の食事作法の中で、汁を何度もおかわりすることを行儀が悪い、または浅ましいと見る俗信・俗言から生まれたとされる。近世以降の庶民生活の食卓感覚に根ざしたことわざと考えられる。備考
やや古風で、相手を「阿呆」と呼ぶため失礼に響く。現代では冗談や説明的な文脈で使うのが無難。例文
- いくら味噌汁が好きでも、客先で三杯もおかわりしたら阿呆の三杯汁と言われかねない。
- 祖母は、汁ばかり飲んでご飯を残す孫に、阿呆の三杯汁だよと笑って注意した。
- 宴会で無料だからとスープを何度も取りに行く彼を見て、同僚が阿呆の三杯汁だとからかった。
- おいしいからといって限度を知らないのは、まさに阿呆の三杯汁というものだ。
- 昔の食事作法では、汁のおかわりをしすぎると阿呆の三杯汁と戒められた。
類義語
- 馬鹿の三杯汁
- 汁ばかり食うは阿呆
- 過ぎたるは及ばざるが如し
対義語
- 腹八分目に医者いらず
- 足るを知る