阿呆に灸
読み方
あほう に きゅう意味
愚かな人には、どんな治療や忠告をしても効き目がなく、愚かさは直しようがないということ。相手に道理を説いたり戒めたりしても、理解せず改めない場合に用いる。由来
「灸」は艾を皮膚に据えて病を治す民間療法・医療行為。愚かさを病に見立て、灸を据えても阿呆は治らないという発想から生まれた。江戸時代後期に普及した上方いろはかるたの「あ」の札として知られるが、正確な成立年は不明。備考
「阿呆」は強い侮蔑語で、相手を直接指して使うと失礼。会話では冗談でも注意が必要。現代では「馬鹿につける薬はない」の方が一般的。例文
- 何度注意しても同じ失敗を繰り返す彼には、まさに阿呆に灸だ。
- 詐欺だと説明してもまだ送金しようとするなんて、阿呆に灸とはこのことだ。
- 先生が厳しく叱っても、彼は反省するどころか笑っていた。阿呆に灸である。
- 危ないからやめろと言っても聞かない弟を見て、父は阿呆に灸だとため息をついた。
- この規則を何度説明しても守らない社員には、阿呆に灸かもしれない。
類義語
- 阿呆につける薬はない
- 馬鹿につける薬はない
- 馬の耳に念仏
- 豚に真珠
- 猫に小判
- 糠に釘
- 暖簾に腕押し
対義語
- 愚者も一得
- 馬鹿と鋏は使いよう
- 三人寄れば文殊の知恵