門に入らば笠を脱げ
読み方
もん に いらば かさ を ぬげ意味
他人の家や新しい集団・土地に入ったなら、そこでの作法やしきたりを尊重し、それに従うべきだということ。自分の流儀を押し通すのではなく、相手の場に入った以上は礼儀を尽くし、周囲に合わせるのが賢明だという教え。由来
「笠」は昔、外出時にかぶる雨よけ・日よけの被り物で、他家の門内に入ってもかぶったままでいるのは無礼とされた。そのため、門を入る時には笠を脱いで敬意を示すという礼法から生まれたことわざ。成立年は不詳だが、近世、特に江戸時代ごろには庶民の処世訓として用いられていたと考えられる。備考
やや古風な表現で、日常では「郷に入っては郷に従え」のほうが一般的。単に帽子を脱ぐ意味ではなく、相手の場で礼儀や慣習に従う比喩。例文
- 新しい会社では前職のやり方を押しつけず、門に入らば笠を脱げの気持ちで社内のルールを学んだほうがいい。
- 海外で暮らすなら、門に入らば笠を脱げで、その国の習慣やマナーを尊重することが大切だ。
- 老舗の店に修業に入った彼は、門に入らば笠を脱げと考え、まず師匠の言うことを素直に聞いた。
- 地域の祭りに参加するなら、門に入らば笠を脱げで、昔からの決まりを勝手に変えようとしてはいけない。
- この研究室には独自の進め方があるから、最初は門に入らば笠を脱げと思って、先輩たちの方法に従ってみよう。
類義語
- 郷に入っては郷に従え
- 里に入っては里に従え
- 所に入れば所に従え
- 人の家に入ればその家に従え
対義語
- 我が道を行く
- 独りよがりを通す
- 郷に入っても郷に従わず