長者富に飽かず
読み方
ちょうじゃ とみ に あかず意味
大金持ちであっても、財産が十分だとは思わず、さらに富を求め続けるものだという意味。人間の欲、特に金銭欲には際限がないことを戒めていうことわざ。由来
「長者」は大金持ち、「富に飽かず」は財産に満足しないという意味。特定の故事や作者に由来するものではなく、成立時期も未詳。富裕な人ほどさらに財を求めるという世間の観察から生まれた、近世以前からの通俗的な戒めとみられる。備考
金持ちを単に非難するより、欲望の際限なさを戒める表現。会話ではやや古風で、教訓的・批評的な文脈で使われることが多い。例文
- あの社長は十分成功しているのに、さらに利益を追い求めている。まさに長者富に飽かずだ。
- 資産家が新しい投資話に飛びついたと聞いて、長者富に飽かずという言葉を思い出した。
- もう一生困らないほど稼いだはずなのに、彼はまだ事業を広げようとしている。長者富に飽かずだね。
- 長者富に飽かずというが、欲をかきすぎると大切なものを失うこともある。
- 祖父は、金を増やすことばかり考える人を見て、『長者富に飽かずとはこのことだ』と苦笑した。
類義語
- 欲には切りがない
- 欲に限りなし
- 千石取れば万石羨む
- 欲の熊鷹股裂くる
対義語
- 足るを知る
- 足るを知る者は富む
- 知足安分