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長安日辺に近し

読み方:ちょうあん じっぺん に ちかし

意味

遠く離れた都・故郷などが、太陽の近くにあるように感じられるほど、はるかで容易には行き来できないことのたとえ。とくに、失われた都や故国を恋しく思いながら、目にすることも帰ることもできない切ない気持ちをいう。

由来

中国・東晋時代(4世紀ごろ)の故事に基づく。『世説新語』に、晋の元帝が幼い明帝へ「長安と太陽では、どちらが遠いか」と尋ねた話が載る。明帝は初め太陽が遠いと答えたが、翌日には「太陽は見えるが長安は見えない」と答えた。この故事から、長安が太陽の近くにあるほど遠い、という表現が生まれた。『世説新語』の成立は5世紀ごろ。

備考

漢文由来の故事成語で、現代の日常会話ではあまり使われない。文章語・教養的な表現として、遠い故郷や都への望郷の思いを強調する際に用いる。

例文

  • 海外赴任が長引き、故郷は長安日辺に近しという思いが募った。
  • 旧都を追われた人々にとって、故国はまさに長安日辺に近しであった。
  • 帰省したくても事情が許されず、今年の実家は長安日辺に近しだと祖父は嘆いた。

分類

類義語

このことわざに使われている漢字