鐘も撞木の当たり柄
読み方
かね も しゅもく の あたりがら意味
鐘は同じものでも、撞木の当たり方や当たる場所によって音色が変わることから、物事の結果や人の働きは、相手・方法・扱い方しだいでよくも悪くもなるというたとえ。能力や価値は、それを引き出す条件によって変わるという意味で使う。由来
寺院の鐘を撞木で突くとき、撞木の当たる位置・角度・強さによって音の響きが変わるという実際の経験に基づくたとえ。正確な初出年は不明だが、近世、特に江戸時代には俗諺として広まっていたと考えられる。備考
やや古風で、日常会話では多くない表現。人材育成、教育、道具の使い方、交渉など「相手や扱い方で結果が変わる」場面に用いられる。例文
- 鐘も撞木の当たり柄で、同じ新人でも指導する上司によって成長の速さがまるで違う。
- あの選手が力を発揮できなかったのは、鐘も撞木の当たり柄で、起用法が合わなかったからだろう。
- 鐘も撞木の当たり柄というように、道具の性能も使い手しだいで評価が変わる。
- 子どもの才能を伸ばすには、鐘も撞木の当たり柄で、親や教師の接し方が大切だ。
- 同じ企画書でも、説明する相手や伝え方によって通りやすさは変わる。まさに鐘も撞木の当たり柄だ。
類義語
- 水は方円の器に随う
- 物は使いよう
- 相手次第
- やり方次第
対義語
- 弘法筆を選ばず
- 誰がやっても同じ