鉄は熱い内に打て
読み方:てつ は あつい うち に うて
意味
物事には、それを行うのに最も適した時機があるため、好機を逃さず、条件が整っているうちにすぐ実行すべきだというたとえ。熱した鉄が冷めると加工しにくくなることから、仕事・学習・交渉・人材教育などについて用いる。
由来
熱した鉄を鍛造する際、鉄が赤く熱いうちでなければ打ち延ばしたり形を整えたりできないことに基づく。英語のことわざ「Strike while the iron is hot」に由来する西洋の教訓として広まった表現で、英語圏では少なくとも16世紀ごろから用例がある。日本語として定着した正確な時期は不明。
備考
「熱い内」は「熱いうち」とも書く。「内」は時間的範囲を表す「うち」の表記である。単に急ぐことではなく、好条件・好機を逃さず行動するという意味で使う。
別表記
- 鉄は熱いうちに打て
- 鉄は熱い時に打て
- 鉄は熱いうちに鍛えよ
誤用・混同注意
- 「熱いうち」を、怒りや興奮など感情が高ぶっている間に行動する意味だけで解釈するのは不正確。もとは加工に適した時機、転じて好機を指す。
- 「鉄は熱いうちに撃て」と書くのは誤り。金属を加工する意味なので「打て」を用いる。
例文
- 新商品の企画が通った今こそ、鉄は熱いうちに打てで、すぐに開発チームを立ち上げよう。
- 子どもが学びたいと言っているうちに始めさせるのがよい。鉄は熱いうちに打て、というからだ。
- 取引先が前向きな返事をしている。鉄は熱いうちに打てと言うし、今日中に具体的な条件を提示しよう。
分類
類義語
対義語
- 好機を逃す
- 機を失する
- 後の祭り