釣った魚に餌はやらぬ
読み方
つった さかな に えさ は やらぬ意味
目的のものを手に入れた後は、それまでの熱心さや気遣いを失い、相手や物事を粗末に扱うという意味。特に、交際中はまめだった人が、結婚後や関係が安定した後に相手を大切にしなくなることを批判して使われる。由来
釣りで魚を釣り上げてしまえば、もうその魚に餌を与える必要はない、という行為を人間関係にたとえた表現。正確な成立年代は不明だが、釣りが庶民にも親しまれた江戸時代(17〜19世紀)以降に広まった比喩的な言い回しと考えられる。辞書では「釣った魚に餌をやらぬ/餌はやらぬ」の形で見られる。備考
恋愛・結婚の文脈でよく使われるが、顧客対応や採用などにも転用される。相手を責める響きがあり、やや古風で性別役割的に聞こえる場合もある。例文
- 結婚前は毎週花をくれたのに、今は記念日も忘れるなんて、まさに釣った魚に餌はやらぬだ。
- 契約を取るまでは丁寧だった営業担当が、導入後は連絡も遅く、釣った魚に餌はやらぬという感じがする。
- 彼は付き合い始めた途端に態度が変わったので、友人たちは釣った魚に餌はやらぬと呆れていた。
- 内定者への対応が採用前だけ手厚い会社は、釣った魚に餌はやらぬと思われても仕方がない。
- 釣った魚に餌はやらぬにならないよう、長い付き合いほど感謝の言葉を忘れないようにしている。
類義語
- 魚を得て筌を忘る
- 得魚忘筌
- 用が済めばお払い箱
- 喉元過ぎれば熱さを忘れる
対義語
- 初心忘るべからず
- 釣った魚にも餌をやる
- 得たものを大切にする