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針の穴から天井をのぞく

読み方:はり の あな から てんじょう を のぞく

意味

狭い穴から天井を見ても、そのごく一部しか見えないことから、限られた知識・経験・見聞だけで、広い範囲の物事や全体を判断しようとすることのたとえ。視野や見識が狭いことを戒める意味で使う。

由来

中国の古典『荘子』秋水篇にある「管を以て天を窺う(細い管を通して空をうかがう)」という、狭い見方を表す比喩に由来するとされる。日本では江戸時代(17~19世紀)にことわざとして定着し、尾張いろはかるたの「は」の札にも採られた。正確な成立年は不明。

備考

尾張いろはかるたの「は」の札として知られる。現代では、限られた事例だけで人・組織・社会全体を評価することへの批判や戒めに用いる。「覗く」とも表記する。

別表記

  • 針の穴から天井を覗く
  • 針の穴から天をのぞく
  • 針の穴から天を覗く

誤用・混同注意

  • 狭い穴から細部を注意深く観察するという肯定的な意味ではなく、限られた見聞だけで全体を判断することを戒める表現である。

例文

  • 一つの苦情だけを根拠に会社全体の姿勢を批判するのは、針の穴から天井をのぞくような判断だ。
  • 数本の記事を読んだだけで海外の政治を論じるのは、針の穴から天井をのぞくことになりかねない。
  • 限られた資料だけで結論を急ぐのは針の穴から天井をのぞくに等しいと、教授は学生を戒めた。

分類

類義語

対義語

このことわざに使われている漢字