針の穴から天を覗く
読み方
はり の あな から てん を のぞく意味
針の穴のようなごく小さい所から広い空を見ても全体が分からないことから、狭い見識や限られた経験だけで大きな物事を判断しようとすること。視野が狭く、全体像をつかめていないさまを戒める表現。由来
針の糸穴という極めて小さな穴から、広大な天を見ようとしても一部しか見えないという比喩に由来する。正確な成立年代は不詳。中国古典の「管を以て天を窺う」「管中窺天」と同趣旨で、日本では近世以降のことわざ・譬喩表現として広まったと考えられる。備考
相手の視野の狭さを批判する響きが強い表現。「針の穴から天をのぞく」と仮名交じりでも書く。類句の「管を以て天を窺う」より口語的に使いやすい。例文
- 一度の失敗だけで彼の能力を決めつけるのは、針の穴から天を覗くようなものだ。
- その地域を一日歩いただけで文化全体を語るなんて、針の穴から天を覗くに等しい。
- 数字の一部だけを見て会社の将来を判断するのは、針の穴から天を覗く危うさがある。
- 自分の経験だけを基準に若者全体を批判するのは、針の穴から天を覗く考え方だ。
- 研究では一つの資料に頼りすぎず、針の穴から天を覗くような結論にならないよう注意したい。
類義語
- 管を以て天を窺う
- 管中窺天
- 井の中の蛙大海を知らず
- 葦の髄から天井を覗く
- 一を見て十を知らず
対義語
- 大局を見る
- 広い視野を持つ
- 木を見て森も見る
- 高所大所から見る