金は命の親、命の敵
読み方
かね は いのち の おや、いのち の かたき意味
金は生活を支え、命をつなぐ大切なものだが、同時に欲や争いを生み、身を滅ぼしたり命を危険にさらしたりする原因にもなるという意味。金銭には人を助ける力と害する力の両面があることを戒めることわざ。由来
正確な初出や成立年は不明。貨幣経済が広がった江戸時代以降に庶民の生活感覚から生まれた表現と考えられる。「親」は命を養い守るもの、「敵」は命を脅かすものを指し、金銭の二面性を対句で表している。備考
金銭そのものを否定する言葉ではなく、金への過信や執着を戒める表現。やや古風で、日常会話より教訓的な文章や年配者の発言で使われやすい。例文
- 大金を手にした彼は助かったが、その後の相続争いで家族を失い、まさに金は命の親、命の敵だと思った。
- 医療費を払えたおかげで父の命は救われたが、借金で一家が苦しむ姿を見ると、金は命の親、命の敵だと感じる。
- 金がなければ生活できないが、金に執着しすぎると人間関係を壊す。金は命の親、命の敵という言葉を忘れてはいけない。
- 事業で成功して財産を築いた友人は、金をめぐる争いに巻き込まれ、金は命の親、命の敵だと苦笑していた。
- 保険金を狙った事件のニュースを見て、祖母は『昔から金は命の親、命の敵と言うんだよ』とつぶやいた。
類義語
- 金は身の仇
- 金が物を言う
- 地獄の沙汰も金次第
- 金は命の綱
- 銭は身の仇
対義語
- 命あっての物種
- 金はなくとも命は助かる
- 富貴は浮雲の如し