金は三欠くに溜まる
読み方
かね は さんかく に たまる意味
金をためるには、義理・人情・交際などに金を使う機会を切り捨てるほど徹底しなければならない、という意味。蓄財には強い倹約が必要だという教えである一方、金をためる人の冷淡さや世知辛さを皮肉って言う場合も多い。由来
成立時期は未詳。近世から近代にかけての庶民・商人社会の蓄財観から生まれた俗諺とされる。「三欠く」は、義理を欠く・人情を欠く・交際を欠くという三つの「欠く」をまとめた語で、金をためるには出費につながる付き合いを断つ必要がある、という発想に基づく。備考
「三欠く」は一般に義理・人情・交際を欠くこと。単なる節約の称賛だけでなく、冷淡さを皮肉る響きもあるため、相手に直接使うと失礼になりやすい。例文
- 彼は飲み会にも祝い事にもほとんど顔を出さないので、まさに金は三欠くに溜まるという暮らしぶりだ。
- 貯金を増やしたい気持ちは分かるが、金は三欠くに溜まると言っても、友人との付き合いまで全部断つのは寂しい。
- 祖父は若いころ、金は三欠くに溜まると考えて徹底的に倹約し、小さな店を持つ資金を作った。
- 彼女は冠婚葬祭の出費を惜しまないので、金は三欠くに溜まるタイプとは正反対だ。
- 金は三欠くに溜まるとはいうが、人情まで失ってしまっては、いくら財産があっても幸せとは言えない。
類義語
- 金持ち金使わず
- 塵も積もれば山となる
- 入るを量りて出ずるを制す
- 倹約は富のもと
対義語
- 情けは人の為ならず
- 損して得取れ
- 義理を欠いては世に立たれぬ