金の卵を産む鶏
読み方:きんの たまごを うむ にわとり
意味
継続して利益や富を生み出してくれる人・事業・商品などをいう。本来は、目先の欲にかられてその元を壊したり失ったりすれば、将来にわたる利益まで失うという戒めを含む。現代では、単に非常に収益性の高いものを指して用いることも多い。
由来
古代ギリシアの寓話集「イソップ寓話」にある、毎日金の卵を産むガチョウ(鵞鳥)を、腹の中の金を一度に手に入れようとして殺し、何も得られなくなる話に由来する。イソップは伝承上、紀元前6世紀ごろの人物とされる。日本ではイソップ寓話の翻訳・翻案を通じて広まり、鶏とする形でも定着した。日本語としての正確な成立時期は不明。
備考
原話の動物は通常「ガチョウ(鵞鳥)」である。現代では「収益源」「ドル箱」の意味で肯定的に使われることもあるが、原義には過度の欲で利益の源を失うという警告がある。
別表記
- 金の卵を生む鶏
- 金の卵を産むガチョウ
- 金の卵を生むガチョウ
- 金の卵を産む鵞鳥
- 金の卵を生む鵞鳥
誤用・混同注意
- 単に「大きな利益を一度だけ得られるもの」の意味にするのは不正確。継続的に利益を生む源を指す。
- 原話の動物を必ず鶏だと思い込むのは不正確で、イソップ寓話では一般にガチョウ(鵞鳥)とされる。
- 「金の卵を産む鶏」を、利益の源を大切にするという教訓だけでなく、欲張ってその源を壊すことへの戒めである点を見落としやすい。
例文
- その主力ソフトは会社にとって金の卵を産む鶏なのだから、短期的な経費削減で開発チームを弱体化させてはいけない。
- 農地を売って一時の利益を得るのは、金の卵を産む鶏を手放すようなものだ。
- 人気作品の作者に無理な連載を強いれば、出版社は金の卵を産む鶏を自ら傷つけることになる。
分類
類義語
- 鶏を殺して卵を取る
- 欲張りの損