金が敵の世の中
読み方
かね が かたき の よのなか意味
世の中では、金銭が原因で人が争ったり、恨みを買ったり、身を滅ぼしたりすることが多いという意味。金は便利で大切なものだが、執着しすぎると人間関係や心を乱す「敵」のような存在にもなる、という戒め。由来
正確な初出年は不明。江戸時代以降、商業や貨幣経済が発達し、金銭をめぐる義理・貸借・相続・商売上の争いが庶民生活の中で強く意識されるようになった背景から広まった言い回しと考えられる。「金が敵」という成句を、世相を述べる形にした表現。備考
金銭そのものを否定するより、金への執着や金銭問題が人間関係を壊すことへの戒めとして使う。やや古風で教訓的な響きがある。例文
- 遺産分けで兄弟が口もきかなくなり、まさに金が敵の世の中だと思った。
- 儲け話に飛びついた友人が詐欺に遭ったと聞き、金が敵の世の中だと痛感した。
- 給料の差だけで仲間同士がぎくしゃくするなんて、金が敵の世の中だね。
- 会社の利益を優先しすぎて信頼を失った経営者を見て、金が敵の世の中だと感じた。
- 借金の保証人になったばかりに親友と絶縁した彼は、金が敵の世の中だとこぼしていた。
類義語
- 金は禍の本
- 金が敵
- 金銭は他人
- 金は諸悪の根源
- 宝の山に入りて空しく帰る
対義語
- 金は天下の回り物
- 金は身の守り
- 金が物を言う