野暮は揉まれて粋となる
読み方
やぼ は もまれて いき と なる意味
世間知らずで洗練されていない人でも、社会の中でさまざまな人に接し、苦労や経験を重ねるうちに、物事の機微を知り、あか抜けた人間になっていくということ。由来
正確な初出や成立年は不詳。江戸時代の町人文化で重んじられた美意識「粋」と、その対語的な「野暮」を用いた言い回しと考えられる。遊里や町場など人間関係の濃い社会で鍛えられることで、洗練や気働きを身につけるという江戸的な人生観を反映している。備考
「粋」は江戸文化の美意識を表す語で、単なるおしゃれさだけでなく、気配り・洒脱さ・人情の機微を含む。やや古風で教訓的な表現。例文
- 入社したころは失礼な物言いも多かった彼だが、野暮は揉まれて粋となるで、今では取引先からの信頼も厚い。
- 都会の暮らしに戸惑っていた妹も、数年たつと身のこなしが自然になった。まさに野暮は揉まれて粋となるだ。
- 若いうちは失敗してもいい。野暮は揉まれて粋となるというように、経験が人を磨いてくれる。
- 彼女は最初、接客がぎこちなかったが、多くのお客さんと向き合ううちに表情まで洗練されてきた。野暮は揉まれて粋となるものだ。
- 礼儀作法を本で覚えるだけでは足りない。人の中で恥をかきながら学ぶからこそ、野暮は揉まれて粋となるのである。
類義語
- 人は揉まれて成長する
- 艱難汝を玉にす
- 若い時の苦労は買ってでもせよ
- 玉磨かざれば光なし
対義語
- 三つ子の魂百まで
- 雀百まで踊り忘れず
- 持って生まれた性は直らぬ