野に遺賢なし
読み方
の に いけん なし意味
有能で徳のある人物が民間や在野に埋もれたまま残されていないこと。すぐれた人材がみな見いだされ、官職や適切な場で用いられている、よく治まった政治・組織運営の状態をいう。由来
中国の古典『書経(尚書)』大禹謨に見える「野無遺賢、万邦咸寧」に由来する。「野」は朝廷・官界の外、「遺賢」は用いられず残された賢者の意。『書経』の成立は諸篇により異なるが、古くは周代から春秋戦国時代ごろに伝承・編纂されたとされる。備考
古典的・漢文調の表現で、日常会話より文章語・政治評論・組織論で使われる。「遺賢」は「残された賢人」の意で、故人を指す語ではない。例文
- 新政権は学者や民間の専門家を広く登用し、まさに野に遺賢なしを目指している。
- あの会社は年齢や肩書にこだわらず人材を抜擢するので、野に遺賢なしという評判がある。
- 地方にも優秀な技術者は多いのだから、野に遺賢なしとなるよう採用制度を見直すべきだ。
- 名君とたたえられた彼の治世では、才能ある者が身分を問わず用いられ、野に遺賢なしであったという。
- 委員会の人選が身内だけで固められていては、野に遺賢なしとは到底言えない。
類義語
- 野無遺賢
- 適材適所
- 人材登用
- 賢才を用いる
- 埋もれた人材がない
対義語
- 野に遺賢あり
- 賢才を野に遺す
- 人材を埋もれさせる