釈迦に宗旨なし
読み方
しゃか に しゅうし なし意味
釈迦は仏教の開祖であり、後世に分かれた特定の宗派には属していない、という意味。転じて、物事の根本や創始者は、あとからできた派閥・流派・細かな主義主張に縛られないというたとえ。由来
仏教の開祖である釈迦が生きた紀元前5世紀ごろのインドには、後世の日本仏教のような宗派区分は存在しなかったことに由来する。ことわざとしての成立年は不詳だが、諸宗派が定着した中世以降の日本で生まれ、遅くとも江戸期には広く理解される表現になったと考えられる。備考
宗教だけでなく、学派・流派・社内派閥などにも比喩的に使う。やや硬く古風な表現で、「釈迦に説法」とは意味がまったく異なる。例文
- 浄土宗か禅宗かと議論する前に、釈迦に宗旨なしという原点を忘れてはいけない。
- 創業者の言葉を特定の部署の利益に結びつけるのは無理がある。釈迦に宗旨なしだ。
- 先生はどの流派にも敬意を払っていた。まさに釈迦に宗旨なしという姿勢だった。
- 古典を現代の派閥争いに利用するのは浅はかだ。釈迦に宗旨なしで、原点はもっと大きい。
- 彼の思想を一つの党派に押し込めようとするのは違う。釈迦に宗旨なしと言うではないか。
類義語
- 仏に宗派なし
- 開祖に宗派なし
- 始祖は末派に属さず
- 大道に派なし
対義語
- 党同伐異
- セクト主義
- 宗派争い
- 門戸を張る