酸っぱい葡萄
読み方:すっぱい ぶどう
意味
自分が欲しいと思っていたものを手に入れられないとき、悔しさや劣等感をごまかすために、「あれには価値がない」「本当は欲しくなかった」などと悪く言うこと。負け惜しみや自己正当化の心理を表す。
由来
古代ギリシアの寓話集「イソップ寓話」にある「狐と葡萄」に由来する。高い所にある葡萄を取れなかった狐が、「あの葡萄はまだ酸っぱくて食べられない」と言って立ち去る話である。イソップは紀元前6世紀頃の人物と伝えられるが、寓話の成立・編纂時期の詳細は不明である。
備考
自分自身が得られなかった対象をけなす場合に用いる。相手を直接「酸っぱい葡萄だ」と決めつけると、負け惜しみだと非難する強い響きになるため、使用場面には配慮が必要。
別表記
- 酸っぱいぶどう
- すっぱい葡萄
- すっぱいぶどう
補足
- 単に「酸味の強い葡萄」を指す語として解釈するのは誤り。通常は、手に入らないものを価値がないと見なして自分を慰める心理をいう。
- 客観的に対象の欠点を指摘すること全般を「酸っぱい葡萄」と呼ぶのは不正確。自分が得られなかったことへの負け惜しみ・自己正当化が含まれる。
例文
- 欲しかった限定品が売り切れた後で「デザインがいまいちだ」と言うのは、酸っぱい葡萄ではないか。
- 不合格だった大学を急に悪く言い始めるのは、少し酸っぱい葡萄に聞こえる。
- 彼女は採用されなかった会社について「どうせ将来性がない」と言ったが、酸っぱい葡萄のようにも思えた。
分類
類義語
- 負け惜しみ
- 手の届かないものを悪く言う
- あばたもえくぼ
対義語
- 隣の芝生は青い
- ないものねだり
対比・対照ことわざ
- 隣の芝生は青い
- ないものねだり