酒は天の美禄
読み方
さけ は てん の びろく意味
酒は天が人間に与えたすばらしい贈り物であり、生活を楽しませ、心身を慰めるありがたいものだ、という意味。酒をたたえる言い方で、適量の酒の効用や、酒席の楽しさを肯定的に表すときに用いられる。由来
中国の史書『漢書』食貨志下に見える「酒者、天之美禄(酒は天の美禄なり)」に由来する故事成語。『漢書』は後漢の班固らによって1世紀末ごろに編纂された。ここでの「禄」は天から授かる恵み・賜り物の意で、酒を神聖で有益なものとして述べた表現。備考
酒を礼賛する古風で文語的な表現。現代の日常会話ではやや硬く、挨拶・随筆・酒席のしゃれた言い回しに向く。飲酒を無条件に勧める意味ではない。例文
- 一日の仕事を終え、父は杯を掲げて「酒は天の美禄だな」としみじみ言った。
- 旅先で地酒を味わうたびに、酒は天の美禄という言葉を思い出す。
- 酒は天の美禄とはいえ、飲み過ぎれば体を壊すのでほどほどが大切だ。
- 久しぶりに友人たちと酌み交わす酒は、まさに天の美禄だった。
- 店主は客にその銘酒を勧めながら、「酒は天の美禄と申します」と笑った。
類義語
- 酒は百薬の長
- 酒に十の徳あり
- 酒なくて何の己が桜かな
対義語
- 酒は百毒の長
- 酒は諸悪の基