遠水は近火を救わず
読み方
えんすい は きんか を すくわず意味
遠くにある水では、近くで起きた火事を消す役に立たないことから、遠くにある助けや手段は、差し迫った急場には間に合わず頼りにならないという意味。理屈の上では有効でも、すぐ使えなければ実際の危機には役立たないことをいう。由来
中国の古典に由来する成句で、明確な初出年は不詳。少なくとも江戸時代には日本でも漢籍由来のことわざとして用いられた。「遠い水は近くの火を消せない」という具体的なたとえから、急場に遠方の援助は間に合わないという教訓になった。備考
「遠水」は遠くの水、「近火」は近くの火。漢文調で硬い表現なので、日常会話より文章・講話・ビジネス上の比喩で使われやすい。例文
- 本社の承認を待っていては遅い。遠水は近火を救わずで、現場で判断するしかない。
- 海外から専門家を呼ぶ計画もあるが、この故障には間に合わない。遠水は近火を救わずだ。
- 将来の補助金を当てにしても、今月の資金繰りには役立たない。まさに遠水は近火を救わずである。
- 災害時に遠くの倉庫の備蓄だけでは不十分だ。遠水は近火を救わずというように、地域ごとの備えが必要だ。
- 困っている友人に後で助けると言うだけでは足りない。遠水は近火を救わずで、今できる支援を考えよう。
類義語
- 遠水近火を救わず
- 遠水は近火に救いなし
- 遠水は近き火を救わず
対義語
- 遠くの親類より近くの他人