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遠きは花の香近きは糞の香

読み方

とおき は はな の か ちかき は くそ の か

意味

遠くにあるものやよく知らない相手は美しく立派に思える一方、身近なものや近しい相手は欠点・不快な点ばかり目につきやすい、というたとえ。距離があるとよく見え、近すぎると粗が見えるという人間心理をいう。

由来

正確な初出年は不明。江戸時代以前からの民間の言い回しと考えられる。「遠き」を好ましい花の香りに、「近き」を不快な糞の臭いに対比させ、距離によって物事の印象が変わることを表したもの。

備考

「糞」を含むため、上品な場や改まった文章では避けられやすい。やや古風で辛辣な表現。

例文

  • 都会で暮らす友人の生活をうらやましがっていたが、実情を聞くと大変そうで、まさに遠きは花の香近きは糞の香だと思った。
  • 有名な先生も、遠くから見ると完璧に見えるが、同じ研究室にいると細かな欠点も見えてくる。遠きは花の香近きは糞の香というものだ。
  • 他社の職場ばかりよく見えるけれど、入ってみれば不満もあるはずだ。遠きは花の香近きは糞の香を忘れないほうがいい。
  • 近所の商店街には文句ばかり言うのに、遠い観光地の市場はほめるなんて、遠きは花の香近きは糞の香だね。
  • 彼は昔の恋人の思い出を美化しているが、一緒にいたころは不満ばかりだった。遠きは花の香近きは糞の香とはよく言ったものだ。

類義語

  • 遠くの山は青く見える
  • 隣の花は赤い
  • 隣の芝生は青い
  • 遠くのものほどよく見える

対義語

  • 近きは花の香、遠きは糞の香
  • 近くの他人は遠くの親類に勝る

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