道高一尺、魔高一丈
読み方:どう たかければ いっしゃく、ま たかければ いちじょう
意味
正しい道理や善が少し高まっても、それに対抗する魔(悪・邪悪な力)はそれ以上に強くなる、という意味。悪事や不正を防ごうと対策を講じても、さらに巧妙な抜け道や新たな悪事が現れやすいことをいう。善悪の対立では、悪への警戒や不断の努力が必要だという戒めである。
由来
中国のことわざで、明代の白話小説集『初刻拍案驚奇(しょこくはくあんき)』(凌濛初編、1627年ごろ刊)に「道高一尺、魔高一丈」と見える。仏教でいう「道」と、それを妨げる「魔」の対比を背景とする表現である。「一丈」は「一尺」の十倍であり、魔の勢いがはるかに強いことを誇張している。
備考
「尺」「丈」は古い長さの単位で、1丈は10尺。善を「道」、悪や障害を「魔」として対比する中国由来の表現である。現代では犯罪対策・規制と抜け道の競争などに用いることが多い。
例文
- 不正アクセス対策を強化しても新たな手口が現れる。道高一尺、魔高一丈という状況だ。
- 規制を厳しくすると、その抜け道を探す業者も出てくる。まさに道高一尺、魔高一丈である。
- 詐欺を防ぐ啓発だけで安心せず、道高一尺、魔高一丈の戒めとして対策を更新し続けよう。
分類
類義語
- いたちごっこ
- 法高一尺、魔高一丈
- 悪知恵は尽きない
対義語
- 邪は正に勝てず
- 正義は必ず勝つ
- 正直は一生の宝