道化の後知恵
読み方:どうけ の あとぢえ
意味
物事が終わり、手遅れになってからよい考えや適切な方法を思いつくこと。必要な時には役立たない知恵であり、判断や行動が遅すぎたことを皮肉っていう。
由来
「道化」は本来、人を笑わせる芸人や、愚かな振る舞いをする人を指す語。「後知恵」は事が済んでから生じる知恵をいう。この句は尾張いろはかるたの「と」の札として知られる。尾張いろはかるたは江戸時代後期ごろに成立したとされるが、この句そのものの初出や厳密な成立時期は不明である。
備考
現代ではやや古風で、日常会話では「後の祭り」「後知恵」と言うことが多い。「道化」は単に職業としての芸人を非難する語ではなく、ここでは愚かな人という比喩的な意味である。
別表記
- 道化のあと知恵
- 道化の後ぢえ
誤用・混同注意
- 「後から考えた意見はすべて無価値」という意味ではない。事後に思いついたため、その時点では役に立たない知恵・提案をいう。
- 「道化」を現代のクラウンや芸人そのものを侮辱する語とだけ捉えるのは不正確で、ここでは愚かな人を表す比喩である。
例文
- 企画が失敗してから改善案を並べても、道化の後知恵になってしまう。
- 締切の翌日に必要な資料を思い出したが、今となっては道化の後知恵だ。
- 事故の後で安全対策を言い出すだけでは、道化の後知恵と批判されかねない。