過ちを観て仁を知る
読み方
あやまち を みて じん を しる意味
人の過失や失敗の仕方をよく見れば、その人の本性や徳、思いやりの有無がわかるということ。過ちはその人の立場・価値観・心の向かうところから生じるため、失敗そのものだけでなく、動機やその後の態度を見るべきだという教え。由来
中国の古典『論語』里仁篇の「人之過也、各於其党。観過、斯知仁矣」に由来する。孔子の言葉を弟子たちがまとめたもので、成立は不詳だが紀元前5世紀末〜前3世紀ごろとされる。日本では漢籍受容を通じて訓読され、教訓句として用いられるようになった。備考
硬い漢文調の表現で、日常会話より文章・講話・評論向き。「観る」は単に見るでなく、よく観察する意。例文
- 部下のミスをただ責めるのではなく、なぜそうしたのかを聞くと、過ちを観て仁を知るという言葉の意味がよくわかる。
- 彼は失敗した後、すぐに謝って周囲への影響を最小限にしようとした。まさに過ちを観て仁を知るだ。
- 候補者の失言そのものより、その後の対応に人柄が出る。過ちを観て仁を知るというわけだ。
- 友人が約束を破った理由を知って、私は怒るより先に彼の優しさを感じた。過ちを観て仁を知るとはこのことだ。
- 人を評価するときは成功談だけでなく失敗への向き合い方も見るべきだ。過ちを観て仁を知るという教えは今も通用する。
類義語
- 観過知仁
- 一事が万事
- 行いを見れば人がわかる