迷えば凡夫、悟れば仏
読み方:まよえば ぼんぷ、さとれば ほとけ
意味
人は真理を知らず、煩悩や執着にとらわれている間は「凡夫」であるが、迷いを離れて真理を悟れば「仏」となる、という意味。同じ人でも、心のあり方や悟りの有無によって凡夫にも仏にもなり得ることを説く仏教の教え。
由来
中国禅宗の経典『六祖壇経』にある、唐代(8世紀ごろ)に慧能の言葉として伝わる「前念迷即凡夫、後念悟即仏(前の一念で迷えば凡夫、後の一念で悟れば仏)」に基づくとされる。日本では仏教思想を表す簡潔な句として「迷えば凡夫、悟れば仏」の形で広く用いられる。
備考
仏教、とくに禅の思想を背景とする表現。「凡夫」は迷いや煩悩を持つ普通の人、「仏」は悟りを得た者を指す。日常会話ではやや硬く、宗教・人生訓の文脈で使われる。
例文
- 失敗した自分を責め続けるのではなく、考え方を改めよう。迷えば凡夫、悟れば仏というからね。
- 他人への怒りに心を奪われていたが、執着を手放したときに少し楽になった。まさに迷えば凡夫、悟れば仏だ。
- 住職は、誰もが仏性を持つことを説明するために、「迷えば凡夫、悟れば仏」と説いた。
分類
類義語
- 迷えば衆生、悟れば仏
- 前念迷えば凡夫、後念悟れば仏
- 煩悩即菩提