足が出れば身が引ける
読み方
あし が でれば み が ひける意味
自分の弱点、失敗、やましい点などが表に出ると、相手に対して強く出られず、自然と気後れして態度が消極的になるということ。隠していた不利な事情が露見すると、人は身を縮めてしまう、という戒め。由来
「足が出る」は、隠れていた足が外に出ることから転じて、不足・欠点・秘密などが露見する意を持つ。「身が引ける」は、気後れして体が後ろへ下がるように感じること。足が外へ出れば体を引っ込めたくなるという身体感覚をたとえにした言い回しで、成立年代は不明。近世以前からの口承的なことわざと考えられるが、具体的な初出年は確認されていない。備考
やや古風で日常会話では頻度が低い。単なる予算超過の「足が出る」ではなく、弱みや不利な点が露見して気後れする意味で使う。例文
- 自分にも遅刻癖があるので、部下の遅刻を厳しく叱れなかった。足が出れば身が引けるというものだ。
- 過去の不正を指摘されるのが怖くて、彼は会議で急におとなしくなった。まさに足が出れば身が引けるだ。
- こちらにも契約違反がある以上、相手を一方的に責めにくい。足が出れば身が引けるからだ。
- 強気で交渉していた社長も、古い帳簿の問題を持ち出されると黙ってしまった。足が出れば身が引けるとはこのことだ。
- 人の失敗を責める前に、自分の行いを見直したほうがいい。足が出れば身が引けるで、弱みがあると説得力を失う。
類義語
- 脛に傷を持つ
- 脛に傷持てば笹原走る
- 後ろ暗いところがある
- 弱みを握られる
対義語
- 正々堂々
- 清廉潔白
- 疾しいところがない