漢字辞典.com

検索
贔屓の引き倒し

読み方

ひいき の ひきたおし

意味

特定の人や物をよかれと思って過度に応援したり、肩入れしたりすることが、かえって相手の評判・立場・利益を損なってしまうこと。好意や支援も、度を越すと逆効果になるという意味。

由来

「贔屓」はもと中国伝来の語で、重い物を背負うとされる想像上の動物名から転じて、力を入れて助ける・肩入れする意になった。「引き倒し」は引いて倒すこと。成立年は不詳だが、近世以降、とくに江戸時代(17〜19世紀)の芝居・相撲などの贔屓文化を背景に広まった表現とされる。

備考

「贔屓」は「ひいき」と読む難読語。好意そのものを責める語ではなく、度を越した応援が相手に害を及ぼす場合に使う。政治・芸能・職場などでよく用いられる。

例文

  • 新人俳優を持ち上げすぎる記事ばかり出たせいで、かえって反感を買い、贔屓の引き倒しになってしまった。
  • 親が子どもの失敗をすべてかばうのは、本人の成長を妨げる贔屓の引き倒しだ。
  • 地元候補を応援するのはいいが、根拠のない絶賛を続けると贔屓の引き倒しになりかねない。
  • ファンがライバルを攻撃してまで選手を擁護したため、その選手自身のイメージまで悪くなり、まさに贔屓の引き倒しだった。
  • 上司が特定の部下だけを露骨に褒めるので、周囲の反発を招き、結果的に贔屓の引き倒しになった。

類義語

  • ありがた迷惑
  • 小さな親切大きなお世話
  • 過ぎたるは猶及ばざるが如し
  • 過保護は害になる

対義語

  • 適切な応援
  • 節度ある支援
  • 陰ながらの後押し

このことわざに含まれる漢字